【天然素材であるがための収縮が歪みの原因でした。】
旧来から木造住宅用の柱材に使われてきたのは、原木から伐採した自然の無垢材。 しかし無垢材はねばり強い反面、天然素材特有の収縮作用が発生するため、乾燥による割れや反り、ねじれが起こりやすいという欠点がありました。そのため、柱の縦一面に深い切り溝を入れ、ねじれを分散させる「背割工法」がこれまで用いられてきましたが、施工後に切り溝を入れた面が開き、壁が押し出されてクロスに亀裂が入るなど、建造物に悪影響を及ぼすこともあり、近年では木材を接着剤などで固めて強度を高めた集成材が急速に普及。しかしながら集成材には、化学物質過敏症や焼却時に有害物質発生の恐れがあり、また処分コストが大きいのも課題となっています。
そこで、歪み、亀裂が生じない、家の持久力を高める新工法NON-TWIST登場 です。
– ノンスイスと工法とは? –
乾燥による割れや切り溝からの開き(膨張)は、天然木特有の問題でした。ノンツイスト工法は、「自然素材だから仕方がない」とあきらめていた木材の欠点を克服し、柱材の精度と耐久性を大幅に改善しました。この新工法では、従来1カ所だけに深く入れていた切り溝を、12〜15・と浅めに、多面(2面以上)に入れているのが特徴。木の収縮作用によって引っ張られる力を多方面へ分散させることで、長期間の使用を経ても、正方形の形を維持できる、耐久性の高い柱材を実現しています。
新開発のノンツイスト工法では、曲げ強度が従来工法より20%もアップ。方向による強度変化もなく、使用する部位によって影響されずに、幅広く使用することができます。また、所定の強度以下にならないように、太い柱材を安定して提供することができるのです。